Let's splitを作る(製作編)

let's splitの製作メモです。

let's splitを製作しました。
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let's splitは40%キーボード、左右分離型、格子配列が特徴のキーボードで、
自作キーボード界ではかなりメジャーです。
完成品は販売されていないので、基本自作前提のキーボードです。

Guide to Building
github.com

上記のGitHubのガイド以外に先人の方の製作記が参考になります。
主に下記を参考にして製作しました。
http://emizping.hatenablog.com/archive/category/Let%27s%20split
http://riv-mk.hateblo.jp/entry/2017/03/05/164425
http://yushakobo.jp/pluis9/2017/07/lets-split-fes/
http://kumatoki.hatenablog.com/entry/2017/07/15/140852

参考になる記事はすでにたくさんあるので、
自分の備忘録と、製作時に困ったことなどのメモとして書いておこうと思います。

材料

材料はほとんど海外から取り寄せました。

パーツ 購入場所
PCB × 2 MEHKEE
Pro Micros × 2 MEHKEE
ダイオード × 48 MEHKEE
TRRSジャック × 2 MEHKEE
プレート× 2 & ケース × 2 MEHKEE
スペーサー× 8 & ネジ × 16 MEHKEE
TRRSケーブル × 1 MEHKEE
タクトスイッチ × 2 amazon
RGB LED Strips (LED10個) × 1
(フルカラーシリアルLEDテープ)
amazon
Switches × 48 switchtop
Keycaps × 48 massdrop
リード線(単線かヨリ線) どこでも

MEHKEEで基板を含めて必要なものがセットでほぼ揃います。
Let's Split Acrylic Kits + Casesmehkee.com

キースイッチは種類が多くて好みもあるので、CherryMXかGateronの好きな軸を選べばいいと思います。
自分はGateronの茶軸にしました。

キースイッチの軸ごとの違いなどは下記の記事が参考になります。
http://watchmono.com/blog-entry-5117.html
http://kirte.hatenablog.com/entry/2016/02/25/031025

キーキャップも好きなものを選ぶといいと思います。
たまにmassdropでplanck用のキーキャップが販売されるのでそれを狙ってもいいと思います。
自分はmassdropで販売されていた NPKC Rainbow Keycaps を使いました。
(本当はplanck用に買っておいたやつです…)


あると便利なもの

ヘルピングハンズ amazon
静電気防止スプレー amazon
クッションゴム amazon

ヘルピングハンズは電子工作が便利になるので昔買ったやつを利用。
静電気防止スプレーはアクリルケースの静電気防止とホコリ防止のために使います。
クッションゴムはキーボードのアクリルケースの底面につけると滑り止めになります。


オプション

耐震マット 100均
ホームポジション用シール amazon

キーボードの高さ調整用の耐震マットと
ホームポジション用のシールを購入しました。
自分が必要だったので買ったもので無くて大丈夫です。

製作

電子工作をやったことがある人は特に難しいポイントは無いと思います。
キースイッチとキーキャップ以外の材料は全部でこれだけなので、かなり少ないと思います。
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電子工作する際はこういうヘルピングハンズというものがあると便利です。
安いものだと1,000~2,000円くらいです。
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ダイオードをはんだ付けしてきます。
ダイオードは極性があるので向きを間違えないように注意します。


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TRRSジャックをPCBの裏からはめてハンダ付けします。


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下記を参考に裏側のジャンパーをはんだ付けします。
https://github.com/nicinabox/lets-split-guide/blob/master/assembly.md#connect-jumpers

右の裏
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左の裏
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ヘッダーピンをPro Microにはんだ付けします。
(PCBにヘッダーピンをハンダ付けしてからPro Microをハンダ付けしたほうがよかったみたいです)
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GNDとRSTに短絡用のタクトスイッチを取り付けます。
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この時点でUSBケーブルでつなぐとLチカしました。
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Pro Micorを取り付ける場所のキースイッチだけ先にハンダ付けして、その後裏にPro Microを取り付けます。

(反省としてヘッダーピンとPro Micorをハンダ付けしないで、先にヘッダーピンをPCBにハンダ付けして、
その後キースイッチをPCBにはんだ付けし、最後にPro Micorを付けるのがいい気がします)


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右の裏
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左の裏
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その後残りのキースイッチをすべて取り付けます。
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LEDを取り付けます。
LEDは10個つながってるので、5個ずつに切り離します。
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右側にLEDを取り付けます。
LEDとPCBをリード線でつなぎます。
・LED GND -> PCB GND
・LED +5V -> PCB VCC
・LED DO -> PCB Extra Data

右の裏
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左側にLEDを取り付けます。
LEDとPCBをリード線でつなぎます。
・LED GND -> PCB GND
・LED +5V -> PCB VCC
・LED DO -> PCB Extra Data

LEDとPro Microのピンをリード線でつなぎます。
・LED GND -> Pro Micro GND
・LED +5V -> Pro Micro VCC
・LED DI -> Pro Micro TX0

左の裏
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スペーサを取り付けます。
スペーサは好みの高さでいいですが、10mmだとPro Microがぶつかってしまうので15mm以上がいいと思います。
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キーキャップはPlanck用に購入していたものを使用。
配色を考えて装着。
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裏側にクッションゴムを貼り付けます。
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キーボードに傾斜をつけるためには前後のスペーサの高さを変えればいいんですが、
微妙に傾斜が足りなかったので、傾斜を足すためにに耐震マットを小さく四角く切り、
その上にクッションゴムを貼ると少し傾斜が付きました。
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一枚だと傾斜がわずかなので、2枚重ねました。
耐震マットだと何度でも外せて重ねたりも出来ます。
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今回使用したキーキャップはホームポジションの凹凸が無いので、
キーボード用の凹凸のシールをホームポジションのfとjのキーに貼りました。
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これで形は完成しました。
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ただしこれだけでは動かないので、自分でキーマップを検討してfirmwareをビルドする必要があります。
自分のキーマップについては別途記事を書きます。

終わり。